自宅のキッチンで七輪を使ってみた タレからつくる炭火焼き鳥
七輪で焼き鳥を焼いてみたい
昔から七輪や火鉢、囲炉裏など炭火を使うものに漠然とした憧れがあった。炭火で暖を取ったり、餅や魚なんかを焼いて食べられるような環境が我が家にあったら、さぞ楽しかろう。いつか欲しいなと考えていたあるとき、ちょっとしたきっかけで良い七輪を知ることになる。
友人宅でのバーベキューの模様をFacebookに投稿したところ、自宅で七輪を使っているという別の友人からオススメの七輪を教えてもらったのだ。
機能性に優れる、珪藻土の七輪
僕がやってみたいことは焼き魚や焼き肉などいくつかあったが、タレ作りも楽しめそうな焼き鳥にフォーカスしてみることにした。
焼き鳥用の七輪、12,000円なり
僕が購入したのは、焼き鳥に最適化された横長タイプの七輪。焼き網2枚のほか、焼き鳥など串物を焼くのに使える鉄の棒が2本1組、付属している。下部のスリットは火力を調節する空気の取り入れ口だ。
着火と消火に使えるグッズのセットがあったため、同時に購入。こちらは以下の内容で7,000円ほど。
- 火起こし鍋
- 台十能
- 火消し壺
- 耐熱炭ばさみ
これらを購入したのは、慣れない炭の取り扱いに際し火事はもちろんのこと、火のついた炭で床を焦がしてしまうことを恐れたためだ。あとで気づいたことだが、この火消し壺を使えば炭の残りを再利用できて節約につながる。さらに、水をかけて消したりすると燃えカスがそのままゴミになってしまい、処理に困るところだった。
これらの商品はネットでも購入可能。
炭まわり3点セット+炭ばさみ【RCP】fs3gm【 10P08Feb15】【焼肉のたれ対象】【あす楽対応】 |
炭に着火するには
火起こし鍋に炭を置く。このとき、火が通りやすいように穴は上下を向くように配置すると良いだろう。そのままキッチンのガスコンロで加熱。使い方の解説には10〜15分ほどという記述があったが、10分もしないうちに着火できた。その後、炭を七輪に移すわけだが、火起こし鍋は底に穴が開いている。台十能の上に火起こし鍋を置くことで、安全に移し替えができた。
左の黒いのが、火起こし鍋。右のオレンジ色のものが台十能だ。
こうやって重ねて使用する。火がついた炭でも安心して運ぶことができる。台十能の底には鍋敷きのような木の板が貼りついているため、机の上などに置いても安心だ。
七輪に炭を置いてみたところ。個人で使うなら、これくらいの量でも十分食材に火を通すことができる。
とりあえず焼いてみよう
炭を七輪に移したら、早速、串焼きをやってみたい。鶏肉に串を打つところからチャレンジしてみたいところではあるが、まずは焼いたらすぐに食べられる味付きの串物などがあると便利。ちょうど妻が熱海でイカのくちばしの串焼きを買ってきてくれたので、まずはこれで試してみた。
串焼きを七輪で焼いてみて初めて気づいたが、片面が焼けてきた頃合いで裏返そうとすると、重みで焼けている面がまた下を向いてしまうことがある。串を打つときは上下の重みを考慮する必要がありそうだ。この問題は、串焼きそれぞれを近くに配置し、お互いで動きを固定することで解決した。
焼き上がりはこんな感じ。初めは少し焼き過ぎてしまい硬くなったが、勝手がわかってきたらそれなりに焼けるようになった。
さて、次はいよいよ焼き鳥を焼いてみよう。今回はスーパーで売っている冷凍の焼き鳥を使ってみた。
10本で480円とお値打ち。将来的にはこの状態のものも自分で作りたいな。
せっかくだからタレも作りたい
普段、焼き鳥を注文するときは、つくね以外は塩でお願いすることが多い。しかし自分で焼くとなったらタレも作ってみたくなった。タレをつけながら焼くと良いにおいがしそうだし、何より楽しそうだったから。
焼き鳥のタレは、どうやら醤油とみりんを同量混ぜることでできるらしい。ちょうどうちには、友人の結婚式のカタログギフトでもらった高級みりんがあった。醤油と混ぜて、アヒージョなんかを作る鍋で火にかけてみる。
すぐ沸騰したが、量が半分になるまで煮詰めることにした。
できあがりはこれぐらいドロドロになった。
焼き鳥にタレをつけて焼いてみる。今回は以下の3種類を試してみた。
- 焼いてからタレをつける
- タレをつけてから焼く
- タレをつけてから焼き、さらに食べる前にタレをつけて少し焼く
結果として、3がいちばんジューシーになっておいしかった。タレの材料によっても、この辺りの勝手は変わってくるのかもしれない。タレをつけると焦げやすくなるので、火力には要注意。
他にはこんなものを焼いてみた
- つくね
- トマトのベーコン巻き
- アスパラのベーコン巻き
- エイヒレ
- アジの開き
- 栃尾揚げ
いろいろな食材を試してみたところ、表面はカリッと香ばしく、中はふわっとした焼き上がりになった。
普段使いOKでエンタメ性高し
煙や火の始末など面倒なことが多いのではと考えていたが、煙はキッチンの換気扇で吸い込んでくれるし、火消し壺を使えば炭が使いまわせて、かつ安全に消火できる。火もつけやすく、面倒に感じることはほとんどなかった。
調理と食事にエンタメ性をプラスできるため、ホームパーティーはもちろんのこと、夫婦や家族での昼食や夕食にオススメしたい。キッチンで焼き鳥をしながらビールを飲むことが、我が家の夕食のレパートリーに加わった。
課題に感じるところは、火力の調節と、食材への最適な火の通し方。やはり経験がものを言いそう。もう少し上手くなってから、コツなどをまとめたブログを書いてみたい。