2つのBluetoothイヤホンをスマホ1台につなぐには?
Bluetoothトランスミッターがあれば、新幹線でも2人で映画が観られる
3時間ほどかかる帰省の車中、録画した映画やテレビ番組などを夫婦2人で観られればと思っていました。ここで問題になるのが、音声を2人でどう聴くかということ。スマホやタブレットは1台あたり、1つのBluetoothイヤホンとしかペアリングできません。
調べてみたところ「Bluetoothトランスミッター」があれば、これを実現できることがわかりました。
【スマホ →(有線)→ Bluetoothトランスミッター →(無線)→ Bluetoothイヤホン×2】
と接続するのです。
さまざまな機種を検討した結果、僕が選んだ商品はこちら。
この商品「TROND BT-DUO II」を選んだポイントは、以下の3点です。
- 高音質
- 低遅延
- 送受信可能
それぞれご紹介していきます。
1. 高音質
Bluetoothにはさまざまな通信方式があり、TROND BT-DUO IIは「aptX(アプトエックス)」という高音質な方式に対応しています。映画鑑賞だけでなく、音楽鑑賞にも耐えうる音質です。
もちろん、Bluetoothイヤホン側もaptXに対応している必要があります。お手持ちのイヤホンについて、webなどで確認してみてください。aptX対応でない場合は、SBCという別方式でつながるため、使えないということはありません。
ただし、SBCではイヤホンの機種によって音声の遅延が気になります。
2. 低遅延
音楽鑑賞ではあまり気になりませんが、Bluetoothでの音声出力は機種によって遅延が発生します。映画ではセリフがワンテンポ遅れてしまうため、集中して鑑賞できないでしょう。価格帯の異なる2つのイヤホンを聴き比べてみたところ、0.5秒ほどの差がありました。
TROND BT-DUO IIは前述したaptXのほか、さらに低遅延のaptX LL(Low Latency)に対応。通信状態がよい場合は映像と同期した音声が楽しめます。
気をつけてほしいのは、aptX対応と表記している商品でも、イヤホンを2つ接続するとSBCになってしまう機種がほとんどだということ。TRONDの商品でも、低価格のものはこの方式を取っています。
3. 送受信可能
TROND BT-DUO IIは有線接続したスマホからBluetoothイヤホンへの音声の送信ができますが、その逆、受信も可能です。これにより、スマホの音声を無線でTROND BT-DUO IIに飛ばし、有線で自宅のスピーカーに接続できるのです。なお、本機のパッケージにはオーディオケーブルが付属しているため、これをすぐ実現できます。
冒頭の接続法とは逆の
【スマホ →(無線)→ Bluetoothトランスミッター →(有線)→ コンポ、スピーカー、テレビ etc.】
というつなぎ方です。
この機能は、帰省に重宝するはず。たとえば、こんなことができます。
ただ、ここで1つ注意点があり、iPhoneはaptXに対応していません。本機をiPhoneと無線接続する際はSBCになるので、ご注意ください。iPhoneでaptXを使用できるのは、本機とイヤホンの無線接続です。
サイズ、同梱物は?
TROND BT-DUO IIは手のひらサイズで、6.7cm × 5.3cm × 1.8cm。重量は45.7gと、一般的なスマホの3分の1程度です。
同梱物は写真の通り。(右上から時計回り)
- 本体
- 光ケーブル
- アルミ3.5mm AUX変換アダプター
- 金属ピン ※強制電源オフ用
- 3.5mmオーディオケーブル
- 3.5mmメス・RCAオスケーブル ※コンポ、スピーカー、テレビにはこれで接続します
- マイクロUSB充電ケーブル ※スマホのアダプタで充電します
- 英語取り扱い説明書 ※電子版の日本語取扱説明書があります
本体背面はこんな感じ。赤白のオーディオケーブルだけでなく、光ケーブルまで接続できるため、音質を重視する方も安心です。
屋外のアクティビティーにも広がる用途
今回は帰省にあわせて商品を検討しましたが、Bluetoothイヤホンを2つ接続したいというニーズにも、いろいろな使い方があるよう。
たとえば、屋外でのダンスの練習も周囲への騒音を気にせずできますし、radikoを聴きながら2人でジョギングするときも通信量を1人分に抑えられます。
他にもさまざまな活用法を探してみたいと思います。